2015/07/20 09:12

Braun社ではキッチンツールも作成、販売しておりました。そんなキッチングッズの一つがコーヒーミル(コーヒーグラインダー)です。最初に発売されたのは1965年、KMM1というモデルです。臼歯式の豆を入れる部分と粉を取りだす部分が別になったちょっと大きめのものでした。デザインはReinhold Weissさんです。


1967年にはKSM1というモデルとKSM11というモデルが発売されます。KSM1は明るい色のプラスチックで出来たポップな物でカラーバリエーションは白、オレンジ、赤、黄色、緑と多数に及んでいます。どれも非常にポップな雰囲気です(このポップなカラーリングは同時代のBraun社製品に良く見られ、ひげそりなども赤や黄色の物が発売されています)。一方のKSM11は黒ボディに一部金属という組み合わせで重厚感があります(写真参照)。プロペラ式のミルで家庭用にピッタリの大きさ、こちらもデザインはReinhold Weissさんです。

1969年にはKMM2というモデルが発売されます。デザインはDieter Rams氏によるものです。再び臼歯方式を採用しておりますが、大きさはずいぶんと小さくなり、家庭用にもピッタリなものです。カラーバリエーションは白、黄色、赤がありプラスチックボディのポップな雰囲気はKSM1譲りでしょうか。

1975年にはKMM10というモデルが発売されます。デザイナーはReinhold Weiss / Hartwig Kahlcke両氏によるもの。臼歯方式で再び巨大化、業務用といったサイズです。カラーバリエーションは白と黄色が用意されており、雰囲気はこれまで同様ポップなものです。

1979年にはKMM10がマイナーチェンジしたKMM20(臼歯方式)とプロペラ式ミルを採用したKSM2が発売されました。KSM2のデザインは再びReinhold Weissでした。何かと邪魔になる電源コードを本体下部に収納できるというシンプルかつ便利なデザインです。カラーバリエーションはこれまで同様のポップな白、黄色に加え黒が加わっています。その後、KSM4というマイナーチェンジしたモデルは2000年代初頭まで販売されておりました。如何に普遍的なデザインであったかが伺えます。

その後、時は流れ、1994年にKMM30というモデルが発売になりました。こちらはKMM20の後継機という位置づけで、臼歯方式の大きいサイズのものです。デザイナーはLudwig Littmann / Jurgen Greubel両氏とKMM20とは異なるのですが、雰囲気はしっかりと受け継いでおります。

以上、簡単にではありますが、Braun社のコーヒーミルについてまとめてみました。日常デザインストアでもBraun社のコーヒーミルの扱い
がありますので、是非商品ページをご覧ください。